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ジンポジウム [最新屈折矯正法・Which is the best?] 「オルソケラトロジー」 吉野眼科クリニック 吉野健一 |
オルソケラトロジーとLASIKを比較してみる。オルソケラトロジーの適応年齢は、教科書的には制限なしとあるが、果たして子供にまでレンズを装用していいのか、まだ分かっていない。LASIKは二十歳以上。矯正機序は、オルソケラトロジーは非侵襲的で、LASIKは侵襲的である。角膜の変化は、オルソケラトロジーは長くて一カ月で元に戻るので可逆的だが、LASIKは切除してしまうので非可逆的である。矯正量は、オルソケラトロジーはマイナス4Dまで。マイナス4Dを超えると結果はまちまちである。マイナス3Dまでなら良好な結果が得られる。LASIKはマイナス10Dまでである。
当院の患者66眼について、マイナス4D以上と以下に分けて検討してみた。マイナス4D以下の近視だとO.8以上が71.1%、1.0以上が64.2%。それに比べてマイナス4D以上の近視だと、0.8が31.1%、1.0以上が19%と、達成率が落ちる。マイナス3D以下であれば平均視力1.0以上を達成することができたが、3Dから4Dの間だと.平均0.8となり、適応はマイナス4D以下が良いと感じた。
まとめ。長期の安全性については、まだ解明されていない点が多い。角膜中央部が薄くなり、その周辺部が肥厚化するが、これが角膜の生理にどのような影響を与えるかは未知数である。また睡眠時装用による低酸素の影響も考えられ、長期に観察していかなければならない。また、近視の進行を予防する目的での装用が韓国や台湾で多く行われているが、その有効性は明らかではない。近視を予防するという効果は有意でないという研究結果もある。このレンズはご存知のように厚生労働省承認されていない。しかしながら消費者も眼科医も興味を持ち始めているという流れがある。この流れが止められない以上、正しく評価するのは眼科医であるという認識を強くする必要がある。
以上、週刊眼鏡新聞より抜粋(週刊眼鏡新聞協力)。