ブログ相談室

レーシックかICLか?

2022年2月18日

2022/02/18 19:00
お名前:●●●●
年齢:30代後半
性別:女性
送付先ご住所:千葉県佐倉市
メールアドレス:●●●●@docomo.ne.jp
ご相談内容:初めまして、視力矯正の手術がしたいのですがレーシックがいいかICLがいいか悩んでおり、メールさせていただきました。
以下4点御覧いただければと思います。

●●●●様:
以下@でお答えいたします。

1)レーシックでもICLでも手術後は目が悪くならないのでしょうか

@「目が悪くなる」の意味が正確には伝わらないのですが,近視が進まないかということでしょうか?通常30台後半以降であれば顕著な近視の進行はありませんが,それでも屈折に変化が起きる人は存在します.しかし,これは手術をしたから起きるわけではなく,手術とは関係なく進行する近視です.どちらの手術も近視進行を抑制する効果はありません.現在ある近視を矯正する手術となります

2)乱視は矯正されるのでしょうか

@可能です

3)花粉症で目が痒くなるのですがレーシックとICLどちらがいいでしょうか

@どちらにおいても目を掻かない方が良いので,どちらが良いというよりも痒くならないように事前の花粉症,アレルギー対策が重要です.

4)眼精疲労が軽くて済むのはどちらでしょうか

@それは,術式の違いではなく,術後目標とする屈折度数によります.大手レーシックセンター(多くは●川●視クリニックや●●アイクリニック)では,(1.5~2.0といったように)最大限視力を矯正し,術後重度の眼精疲労を起こし集団訴訟や当院に相談しにいらっしゃったケースもありますので注意が必要です.
したがって,術後屈折度数の予測性の良さは重要ですが,それを考えた場合,角膜組織を削るレーシックよりICLに軍配が上がります.レーシックは比較的軽い近視でより有効性が高いです.追加矯正も可能ですが,更に角膜を削るには角膜厚に十分な余裕があることが条件です.それが軽い近視により有効な理由の一つでもあります(術後の見え方の質も軽い近視の方がよい).一方ICLは,角膜を削りませんし,取り出し・交換も可能なのでより安心です.しかし,こちらも強めに術後屈折度数を選択すること(過矯正)がないように注意する必要があります.
一方,ICLの欠点は費用が高いということです.患者さんにはわかりにくいと思いますが,インド製や第3国のICLを採用し,コストを下げている施設もありますので注意が必要です.

20年ほど眼鏡を日常的に使っています。途中コンタクトにしたこともあり永久タイプのハードコンタクトを使っていました。関係ないとは思いますが未熟児網膜症で手術歴があります。専業主婦なので幼児たちの育児をし日常生活を送る程度です。震災時等眼鏡無しでも生活できるようにと思い視力矯正を希望しています。
お忙しいとは思いますが、返信お願いいたします。

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吉野眼科クリニック 吉野健一
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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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