ブログ相談室

レーシック・フェイキックIOLの適応のご相談

2007年6月15日

●●●●様:以下@でお答えいたします。

お名前 = ●●●●

都道府県 = 神戸市

性別= 女性

年代 = 20代後半

内容 =はじめまして。ご意見伺いたくメールさせていただきます。目のデータは 左右視力0.02, -8.5D, 乱視-2.25D,-2.5D 角膜厚565,567です。

?レーシックの適応はぎりぎりでしょうか。

@確かに近視度数,乱視度数ともに強めだと思います.角膜厚は比較的厚めでこれは好条件です.しかし,暗所での瞳孔径が不明ですので,最終的な角膜切除量が計算できません.したがって何ともお答えできませんが,レーシックができたとしてもおっしゃるとおりギリギリかも知れません.

?ICL(フェイキックIOL)の場合、アルチザンレンズは乱視用レンズが-3Dからなので乱視なしのレンズを入れることになり、後房型のレンズの方が良いと言われたことがあります。アルチザンレンズで乱視なしのレンズを入れた場合、乱視の矯正はどうなるのですか?どの程度矯正されますか?

@上記には誤りがあります.アルチザンレンズは,ー2D未満の乱視には乱視なしのp-IOLを挿入しますが,乱視用レンズは-2D以上の乱視の方に挿入可能です.万が一残余乱視が問題になる場合にはその分だけレーシックで補正することが可能です.当院の場合その費用は無料です.しかしこの残余乱視が現実的な見え方に問題となるケースは極めて少ないです.いずれにしても対応可能です.

?ICL(フェイキックIOL)のレンズは前房型・後房型、それぞれメリットデメリットあると思いますが、先生は後房型についてはどうお考えですか。後房型の白内障のリスクはかなり大きいでしょうか。宜しくお願い致します。

@後房型の経験は私には無く多くを語れる立場にありませんが,レンズの直径を的確に選定しないと術後に乱視軸がずれたり(レンズ径が小さ過ぎる場合),前房(角膜裏面と虹彩前面のスペース)が浅くなったり(レンズ径が大き過ぎる場合)することがあるようです.白内障の発生も確かに言われています.前房型の場合にはレンズ径よりも瞳孔径が大きいとハロやグレアの原因になります.レンズの固定位置が重要になりますが,的確に定めるためには技術を要します.水晶体への影響はその固定位置からより少ないように思います.吉野眼科クリニック 吉野健一

〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階

TEL:03-3839-5092,FAX:03-3832-3730

レーシックセンターURL: https://www.yoshino-eye-clinic.com

吉野眼科クリニックURL: https://www.yoshino-eye-clinic.com

吉野健一様:詳しく分かりやすい回答を頂き、理解ができました。お忙しいところ、大変ありがとうございました。●●

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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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