ブログ相談室

レーシックが不可能な症例

2006年10月29日

●●●●様:以下@でお答えします.

> お伺いします。他のクリニックで検査を受けたところ角膜が薄いので安全性を考えると右目は-1の近視が残る手術になるという診断でした。(術後予想視力:右目0.6~0・7、左目1.0)右左とも1・0前後見えるようにしたいのですが不可能なのでしょうか。

@術後の合併症を考え,一定の角膜厚を残す必要がありますので,角膜の厚さに関し

ては譲れない条件となります.

> レーシックはフラップが定着するまでかなりの時間がかかるし厚生省認可もおりていないということでPRKを勧められました。フラップは普通の生活を送っていてもめくれたりよれたりするものなのですか?角膜が薄い人にはどの手術方法が最適なのでしょうか。

@厚労省の認可を理由にPRKを勧めたというのはナンセンスです.LASIKが可能ならLASIKを勧めます.また,普通の生活でフラップがめくれることはまずありません.格闘技選手であったり不測にも殴られたりすることがあれば別ですが....上記の理由は意図的にPRKに誘導するためのとって付けたような理由でしょう.ただし,角膜が本当に薄いのであれば,PRKかEPI-LASIKでしょう.しかし,後者はまだ評価が確立していないので,当院では準備はできていますが,まだ導入していません.当院でもPRKか角膜を切除する必要のないICL(フェイキックIOL)を選択することになるでしょう.

> よろしくお願いいたします。

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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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