ブログ相談室

外傷性散瞳に対する手術療法

2007年8月1日

●●●●様:御返事大変遅れすいませんでした.以下@でお答えします.

 

>> お名前 = ●●●●

>> 都道府県 = 海外

>> 主なご住所 =

>> email = ●●●●●●●●

>> 性別 = 女性

>> 年代1 = 20代後半

>> 内容 =突然のメールで申し訳ありません、ひとつお聞きしたいことがあってメールさせていただいてます。私の友達が野球の自打球で眼をうち、眼科に行ったところ、瞳孔散大筋が壊れ今のところそれを直す方法はないと言われたそうです。

@瞳孔括約筋が打撲により麻痺してしまうことはよくあります.この治療に対し,いくつかのシナリオが考えられます.

1)外傷による白内障がない場合,虹彩付(レンズに瞳孔部分だけを透明にしてその周辺を着色している)の人工水晶体(ICL(フェイキックIOL))を挿入し,瞳孔径を人工的に縮小する.この人工水晶体は,虹彩周辺部を掴んで固定する(iris crow)レンズで,最強度の近視の方に挿入するレンズと同様のタイプで虹彩が付いているものです.

2)瞳孔の後ろには透明な水晶体というレンズがありますが,これが物理的な衝撃が原因で白内障になる場合があります.白内障が進行すればこれを摘出して人工水晶体を挿入し,その際に散瞳した瞳孔を縫着して小さくするという方法をとります.

3)上記と同様人工水晶体を挿入する場合,どうしても瞳孔を逢着できない場合には虹彩付の人工水晶体というのがありますのでそれを挿入する.

という方法が思い浮かびます.すべての施設で可能というわけではありませんが,進んだ施設であればもちろん米国でも可能な方法です.

私たちは今アメリカに住んでおり、現地のクリニックにしかいっていないのですが、日本のほうが眼科のレベルが高いと聞いています。実際のところ、本当に直す方法はないのでしょうか?常に白ばんだ視界に慣れるしか方法はないのでしょうか?仕事が眼をどうしても使う仕事なので、何とか方法がないかといろいろと調べているところです。場合によっては日本に帰国してからの治療を考えています。アドバイスいただけたら幸いです。よろしくお願いします。●●●●

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吉野眼科クリニック 吉野健一

〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階

TEL:03-3839-5092, FAX:03-3832-3730

レーシックセンターURL: https://www.yoshino-eye-clinic.com/

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〒110-0005 東京都台東区上野1-20-10 風月堂本社ビル6階 TEL 03-3839-5092 医療社団法人 爽見会 吉野眼科クリニック 院長 吉野健一 (日本眼科学会認定眼科専門医)
東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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