適応検査について
術前検査を受ける前に、LASIKが可能か否かを知りたい方は、より簡便な適応検査をご活用下さい。(所要60分/予約制)
適応検査では、各自の視力や角膜の厚さ、目の状態を調べ、それを基にLASIKが可能かをご説明します。
適応検査では、事前にコンタクトレンズを外して頂く必要はありませんので、お気軽にご受診下さい。
(手術をお受け頂くには、術前検査が別途必要です。)
(1)検査のご予約にあたって下記の項目をご確認下さい。
年齢は18歳に達していますか?
18歳以上の方であれば、レーシックを受けることが可能です。
原則18歳未満の方には行いませんが、但し、進学や資格・就職にどうしても裸眼視力の向上が必要な場合は、例外的に御相談にのります。
その場合、20歳未満の方は、保護者の同意が必要です。
ここ一年で近視・乱視が進行しましたか?
レーシックは、あくまで今ある近視・乱視を治すもので、将来進む近視・乱視を予防するものではありません。従いまして、最低一年間は視力の度数が変化していないことが手術を受ける条件の一つとなります。
角膜や網膜に病気はありませんか?
円錐角膜や緑内障と診断されている方はレーシックを受けることはできません。
網膜剥離の既往がある方は、その経過により適応を判断します。
現在妊娠している、又は授乳を行っていますか?
妊娠中や授乳中、又、ピルを服用している方は、ホルモンバランスが変化し、屈折度数が変化する場合があります。出産、授乳終了後一定期間を経て、視力が安定してから精密な術前検査をお受け下さい。
安定剤などの向精神薬を服用されていますか?
安定剤などを服用していますと、目の調節機能への影響などにより視力が不安定になる場合がありますので、レーシックは受けられない場合があります。
(2)術前検査日をご予約下さい。
検査は、水曜日以外の午前・午後でご都合の宜しい日時に予約を取って頂きます。検査の所要時間は3時間程度です。検査の最後に散瞳による眼底検査を行います。これを行いますと3〜4時間は手元が見づらくなりますので、お車の運転や大切なお仕事がある日は避けて下さい。
ご注意事項としまして、術前検査と実際の手術を同じ日に行うことはできません。 また、現在、コンタクトレンズをご使用の場合は、ハードレンズの方は3週間、ソフトレンズの方は10日間、装用を中止して頂く(眼鏡で過ごして頂く)必要があります。それを念頭に置いて頂き、術前検査が可能は日時をご決定下さい。
手術日の仮予約が可能です。
当院でLASIKを受ける意志が固まっている場合に限り、手術日の仮予約をお取りすることができます。手術は、現在のところ毎週木曜日と土曜日(毎月1回)に行っています。 一日の手術件数は、クオリティーを重視するため8件までと限定させて頂いております。手術日の空き状況はお電話でご確認下さい。
費用について
適応検査は無料で行っています。
※適応検査と術前検査で、検査の結果、治療が必要な疾患が見つかった場合、保険適応の検査になりますので、必ず保険証と医療証をお持ちの方はご持参ください。
その他の費用については、こちらのページをご参照下さい。
術前検査について
術前検査の所要時間は2時間30分〜3時間です。視力検査をはじめ、精密機器で目の状態を調べて行きます。術前検査によって手術が可能となると術式(手術の方法)が決まりますので、それに応じて手術費用も決まります。次回ご来院頂くのは、手術当日になります。
術前検査の目的ついて
レーシックは、角膜に対してわずか数 ミクロン(1mmの1/1000)という単位で、 レーザー照射を行う精密な手術です。 術前検査には、LASIKが可能かどうかを調べるのと同時に、ベストな結果を出すための精密な検査がいくつも含まれています。
検査の二つの意味
- あなたの目がLASIKに適しているか
- LASIKを行う場合の手術データの解析
術前検査の流れ
レーシックの場合
ICL(フェイキックIOL)の場合
検査の内容
オートレフ
近視・乱視の度数、角膜カーブ を他覚的に測定します。
このデー タを基に視力検査を行います。
眼圧検査
目に風を当て、目の固さを計測 します。目の圧が高いと緑内障 を疑い、さらに詳しい検査を行います。
視力検査
裸眼視力と矯正視力を測定しま す。手術のレーザー照射量を決 める目安となる大切な検査です。
角膜形状解析
角膜の形状、屈折力を把握し、角膜の乱視の有無や特徴を調べ、LASIKを受けられるかどうかを 調べます。コントラスト視力
濃淡の異なった4つの指標を用い て視力の質を測定します。術前、 術後で変化がないかを調べます。
グレア視力
眩しい光りの中で視力を測定。暗所での光りのにじみ、また暗 がりでの物の見え方を測定します。
角膜内皮検査
角膜の透明性を維持する役割を果たす細胞の検査です。コンタクトレンズ装用による酸素不 足で減少する場合があります。
角膜厚測定
パキメーターにより、角膜の厚みを正確に測定します。レーザー照射を安全に行うことができる範囲が解ります。
ZY検査
Zywaveアベロメーター(波面収差解析装置 : ZY)により、ウエーブ・フロントレーシックを行うための検査を行います。Zywaveによって、個々で異なる眼球の光学系を解析します。この検査で得られたデータを、エキシマレーザー装置にインプットして、実際の手術を行います。
※当院では、検査を受ける全ての方にウェーブ・フロントレーシックに必要なZY検査を行ってい ます。そのため他施設よりも検査に時間を要しますが、より精密な検査データを基に手術を行うことが可能です。
診察室での検査
【目の表面の状態】
目の表面に病気がないかを検査します。また、瞳孔の大きさ、利き目、涙液の状態を調べます。LASIKに関する疑問点や不安な点は、診察時にご遠慮なく担当医にご相談下さい。
【目の奥の状態】
瞳孔が開いた状態で、目の奥(網膜など)を精密に検査します。網膜に穴があいていたり、一部薄い部分がある場合は、LASIK手術の前に、しっかりと治療します。
シミュレーション
検査データをコンピューターに入力し、実際の手術データを参照します。
瞳孔径
瞳孔の大きさは、レーザー照射経を決める大切な要素です。グレアなど夜の見え方に関係があります。
屈折度数
角膜を何ミクロン削るかを決める大切な要素です。度数が強いと矯正に限界を生じる場合があります。
角膜厚
角膜を削る安全領域を測る計る為の数値です。角膜が薄いと矯正に限界を生じる場合があります。
眼球形状
角膜の歪みや眼球の個体差を検出します。どの術式が良いかを決める大切な要素です。
シミュレーションに基づいた詳しいご説明を行います。
- 手術が受けられるかどうか
- どの様な術式が適しているか
- レーザーで何ミクロン削る必要があるか
- レーザー照射経
- 作成可能なフラップの厚さ
- 安全性、どれくらいの角膜厚を残せるか
- 視力の質、どれぐらいまで視力が上がるか
- 夜間の見え方、光りの滲み具合はどうか
- 追加矯正手術が必要になるか
- 追加矯正が必要になったとき行うことが可能か
この後、シミュレーションのあと、術式(従来のレーシックか、ウェーブフロントレーシックかなど)を決定します。
術前検査に際して、ご注意いただきたいこと
- 風邪等に注意して頂き、体調を整えた状態で術前検査にお越し下さい。
- 十分に精密な検査が出来るように、時間には余裕を持ってお越し下さい。
- 執刀医へのご質問等がありましたら、 前もって準備していただくと、よりスムーズな診察が可能になります。
- 検査当日は、瞳孔を開いて行う検査があります。検査後も3〜4時間、手元がぼやける等の症状が続きますので、お車でのご来院は御控え下さい。(適応検査はこの限りではありません。)
- 検査データが安定しない場合は、日をあらためて再検査を行う場合がありますので、その場合はご了承下さい。
コンタクトレンズをご使用の方に大切なお知らせ。
長期のコンタクトレンズ装用によって、角膜形状に歪み(warpage)が生じます。この状態で受けた検査は正確ではありません。 コンタクトレンズの装用を中止し、本来の角膜形状に回復させてから「術前検査」を受ける必要があります。
現在コンタクトレンズをご使用の場合、検査当日までに、ハードレンズの方は3週間、ソフトレンズの方は10日間、装用を中止して頂く(眼鏡で過ごして頂く)必要があります。それを念頭に置いて頂き、術前検査が可能は日時をご決定下さい。
尚、コンタクトレンズ装用を中止するのが困難な事情がある方は、上記記載の「適応検査」のご予約をお勧めします。
術前検査の当日について
前日に目を酷使したり、極端な睡眠不足という状態は避けて下さい。精密な検査が十分に出来るように、時間には余裕を持ってお越し下さい。
※執刀医へのご質問等がありましたら術前検査時に、ご遠慮なくご質問下さい。前もって準備していただくと、よりスムーズな診察が可能になります。
検査では、近視・乱視の度数、角膜の厚さ、又眼疾患の有無等を丁寧に検診し、目の状態が手術に適しているかどうかを調べて行きます。また、手術の内容やリスク等もここで説明させて頂きます。検査の結果、手術が可能となった場合、手術日を予約して頂きます。
※適応検査と術前検査で、検査の結果、治療が必要な疾患が見つかった場合、保険適応の検査になりますので、必ず保険証と医療証をお持ちの方はご持参ください。
術前検査終了後から手術当日まで
コンタクトレンズは、術前検査終了後から手術当日の5日前まではご装用頂いても問題ありません。手術5日前よりコンタクトをはずして頂き、抗菌の目薬を点眼して頂きます。